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2008年5月26日 (月)

個性といじめ

先日の陸上競技の授業で変わった光景を目にしました.それは,走り高跳びの時間に,「今までの既成概念にとらわれず,新しい跳躍を作ってみよう」という問いかけをしたときでした.「それでは跳んでみようか」という号令の後に,積極的な学生達は,どんどん既存の跳び方以外の跳び方で跳んで見せます.しかし,しばらく経つと,殆どが前の人と同じ跳躍をするようになりました.しまいには,4人とか5人が並んで,バーを越えるのです.しかも,こちらの問いかけは無視して,4人から5人が同じ跳躍で跳ぶ.

この人と違ったことをすることへの嫌悪感というのは何なんでしょうか?個性を主張できない個人と,個性を主張したとしてもそれを尊重できない組織.危ないグループだなぁと思いました.言論統制みたいなものを受けているに近い.

個性を尊重できない組織で,個性を主張すると何が起こるかと言うと「いじめ」です.変わり者を変わり者として許容する能力が無いから,その者をいじめることで排除しようとしたり,大勢のうちの一人にしようとしているのです.

並んで跳んだこのグループの行動を見ていると,日本の世の中から「いじめ」がなくならない理由が良く分かります.なくなりようが無いわ.しかも,当然ですが,このグループに所属している学生も教員志望ですから,このまま教員になってしまうかもしれません.そして,個性を許容できない組織に所属する個性を主張できない教員に育てられた子供達は...悪循環だな.

並んで跳んだグループに所属する諸君.世の中の成功者は殆ど君達の言う変わり者だぞ.変わり者の全てが成功するわけではないけど,変わり者でなければ成功しないだろうな.もっと言うと変わり者でなければ失敗も出来ない.並んで跳んだグループに所属する諸君.成功も失敗もしない人生で楽しい?

ただ,彼らは被害者だと言うこともできます.つまり,個性を主張する方法を今までの教育が教えてこなかったということです.この点は我々教育職に就く人間が真摯に受け止めなければならない点です.

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2008年5月21日 (水)

混成種目の練習

混成の練習について.

混成選手は,さまざまな種目の練習をしなければなりません.今日はスプリントと投擲,明日はハードルと跳躍といった具合です.投擲も砲丸も円盤も槍も練習しなければなりません.

問題は,それぞれの種目の練習をどのくらいやって,次の種目に移るのか?ということです.例えば何本投げたら次の種目とか,何分投げたら次の種目とか...

部活動では,無限に時間がるわけでは無く,ある程度時間が決められているので,時間で決めたり,本数で決めたりする必要があると思います.しかし,この方法だと,何も得ないまま次の種目に移ってしまい,次の種目でも何も得ないまま練習が終わってしまうことがあります.

跳躍種目や投擲種目は技術性の高い種目なので,一般的な単位としての量では区切ることが難しいのではないでしょうか?だから,「今日はこれができたら終わり」という技術的なポイントの解決度合いを目安にして練習を区切ったらどうかと思うのです.「これができるまで終わらない」というような.跳躍や投擲を専門としている連中の殆どは,このやり方でやってるんじゃないかなぁ.「今日は10本跳ぶぞ」という目標を立てている場合の方が少ない気がします.

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2008年5月19日 (月)

ここ最近の棒高界レベルアップについて

4月の下旬に東海大学の鈴木君が5m55の学生新記録を跳びました.そして,先週末の関西インカレで関学大の荻田君がこれを塗り替える5m56を跳びました.二人とも大学3年生です.学生記録を樹立するようなレベルの選手が二人もいる学年は,歴代でみてもなかなかないのではないでしょうか?

鈴木君が打ち立てた5m55は,澤野選手(ニシ・スポーツ)の持つ5m52を塗り替えるものでした.この5m52の前は,私の5m51です.この記録は,二人が登場するまでは日本歴代9位だったのですが,二人が上を行き,現在は日本歴代11位です.たぶん...

若い人がどんどん記録を打ち立てて,日本の棒高跳びのレベルを上げてくれることは喜ばしいことです.これは,日本の棒高跳び界に身を置く者の意見として.また,大人として,素直におめでとうと言うべきでしょう.当然,荻田君のコーチにお祝いの電話をしました.

しかし,正直に言うと,なんか嫌な気分です.若い人が自分を乗り越えていくのを,手放しで,喜ぶ気には正直なりません.「俺って性格悪いなぁ」と感じています.また,人間が出来ていないなぁと感じます.

一方で,現役でやっている選手として当たり前の感情ではないかとも思います.彼らの記録を聞いて,嫌な気分になっている自分を目の当たりにして,上述のように「俺って性格悪いなぁ」と感じつつ,こういう心境になる自分にホッとしてもいます.まだまだやれるな,って.

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2008年5月14日 (水)

フリー期間中

東海インカレが終わり,学園祭期間ということもあって,一週間フリーにしました.フリーはフリーですので,休みではありません.当然,怪我や燃え尽き感により休みにする選手もいると思いますが,休みにするのか練習をするのかも含めてのフリーです.

そして,今朝,競技場に行ってみて,ちょっとびっくりしました.かなりの数の学生が練習に出てきていました.特に感心したのは,練習に来ている選手のうち,一年生が多いこと.しかも,一般入学の学生が多かった気がするなぁ.推薦入学の学生は即戦力としてインカレに出場したので休養に当てていることから,余計に一般入学の学生が多いように感じるのかもしれませんが...

彼らは,東海インカレでの先輩の活躍を見て,その姿に触発されているように感じます.俺も,私もああなりたいと.特に,400の選手はマイルの勇姿をみて,やる気になっているように感じます.

いいことだね.先輩の姿をみて後輩は触発され,頑張る後輩の姿を見て,「負けられない」と先輩が頑張る.こんな有機的な関係が,チームを強くしていくと思います.

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2008年5月13日 (火)

東海インカレ

東海インカレが終わりました.

結果は,男女ともに総合で3位でした.昨年と同じ順位ですが,総合得点で女子は100点越え,男子は70点越えと昨年の得点を上回りました.総合3位という順位ですが,上位2チームのうち,岐阜経済大は男子のみ,中京女子大は女子のみのチームですから,男女ともに力を入れている大学としては,愛教大の上は中京大だけとなります.しかも,中京大の体育系学部の定員数や部員数を考慮すると,愛教大がこれを越えることはかなり困難です.したがって,現状では最高の順位といえるのではないでしょうか.ちなにみ,女子フィールドでは3位ですが,女子跳躍得点は1位です.

このように,東海インカレでは,絶対的な部員数がものをいいます.したがって,我々としては,全日本インカレでの総合得点を土俵にすべきです.

もう一つの土俵としては,東海インカレでのリレー優勝個数です.リレーは他の個人種目とは異なり,チーム力を反映します.このリレーのうち,マイルリレーで中京大を下し,優勝しました.中京大の連覇を30で止め,愛教大としては34年ぶりの優勝です.全日本インカレの標準記録は切ることができませんでしたが,地区インカレ優勝枠で出場が決まりました.私が愛教大に赴任してから4回の全日本インカレがありましたが,男子のマイルだけがまだ出場していませんでしたので,この優勝は格別です.本当に嬉しかった.

しかも,アンカーの礒部が最後の直線で刺しきっての優勝.最後の直線に入ってからは,興奮して飛び跳ねていました.あんなに飛び跳ねるのはカラオケでリンダリンダを歌うときくらいだな.

中京大が強くないと,東海のレベルは上がりません.そして,愛教大を始め中京大以外の大学が中京大の尻に火を付けないと,中京大のレベルが上がらないと思います.そういった意味で,東海地区のレベルを上げるためにも,中京大のライバル校として成長していきたいものです.

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